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社会福祉士に合格 [社会福祉]

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お陰様で、第33回社会福祉士試験に合格した。応援、協力してくださった皆様に感謝をお伝えしたい。

[受験勉強]

例によって、試験の直前に休暇を取り、金曜・土曜と過去問に取り組んだ。間違えた問題には付箋を貼り、二回目にはその問題だけ解いていく。いつもどおり、問題集が貼り付けた付箋でハリネズミのようになった。そのようにして、できない問題をつぶしていくわけだが、今回は「捨て科目」も作った。

たとえば、「福祉行財政と福祉計画」という科目では、行政の作る様々な計画の更新間隔が何年か、計画を作るのは都道府県か市町村か、計画を作るのは義務か努力義務か、などを問われるわけだが、それらを全部憶える努力は放棄した(無理だよ)。

社会福祉士試験では、0点の科目があると不合格になってしまうので、捨て科目を作るのは得策ではない。しかし、0点を取るのは難しいのである。試験は多肢選択式だ。五肢択一の問題が一番多く、ほかに四肢択一と五肢択二の問題が少数ある。ランダムに選択肢を選んだ場合の正解期待率は、それぞれ20%、25%、10%だ。正解が分からなくても(ざっくり平均して)2割ぐらいの正答率が期待できてしまう。1科目当たり7問ぐらいあるので、0点を取る方が難しいのである(0.8の7乗は約0.2だから、7問全問不正解の確率は2割ぐらい)。むしろ、生半可な知識があるために、問題のひっかけにハマってしまうことも多い。捨てる勇気を持つことも大事だ。

もちろん、過去問がそのまま出題されることは滅多にない。しかし、過去問の解答解説を読んで、それぞれの選択肢がなぜ正解・不正解なのかを理解しておけば、似たような問題には答えられる。(なので、私は一問一答式に加工された問題集には手を出さない。勉強の効率が悪いからである)。

[試験当日と自己採点]

試験会場には開始の1時間前に入るつもりだったのだが、駅から会場が遠かったので、到着したときはすでに開場から15分ぐらい過ぎていた。情報処理技術者試験や公認心理師試験では、開場直後には部屋に数人しか入室していなかったのに、社会福祉士試験では、すでに9割の座席が埋まっていた。この違いは何だろうと思ったのだが、若い人が多いところからすると、大学新卒の受験者が多いのだろう。開始までの時間は、例によって過去問に一問でも多く取り組んだ。記憶力が良くないので、直前の記憶が頼りなのだ。

午前中だけで諦めて帰る人はごく少なかった。試験は午後3時半で終了。出口で唐人館学園が解答速報のチラシを配っていた。帰宅後はそれで採点したら103点だった。翌日以降、大原学園ユーキャン赤マル福祉と次々と解答速報が発表になった。この三つは解答例が同じであり、私の自己採点は107点だった。結局、この三社は、後の公式正答とまったく同一であり、唐人館は7問相違があった(速報性に価値を置いているのだろう)。

[合格発表]

107点あれば大丈夫だろうと思ったが、私は以前に情報処理技術者試験でマークミスで不合格になった経験があり、合格発表まで毎回気が抜けない。発表日の午後2時には外出していたので、電車の中でスマホで自分の番号を確認した。翌日には郵送で合格証が届き、その週のうちに登録の手続きをした。

今回の合格基準は93点、合格率は前年と同じ29.3%だったそうだ。赤マル福祉では、問題の難易度は例年並みだったものの、新型コロナウイルスの影響で受験を断念した人が多く受験者が減少し、一方で受験した人たちは外出自粛により受験勉強の時間が増えたために平均点が上がった、という分析だった。過去問をひたすらやる私からすれば、今年の試験はすこし易しい印象があったがどうだろうか。

[受験者数]

今回の受験者数は35,287人。現カリキャラムになった第22回(2010年)以後の最低を記録した。もちろんコロナ禍の影響はあるだろうが、受験者数は第29回(2017年)以降毎年減少している。その大きな理由は(「社会福祉士の試験を受ける人たちの内訳」にも書いたが)四年制大学新卒受験者の減少である。新卒受験者の減少は10年前から続いていたが、それを既卒受験者の増加が補っていた(2015年頃までは新卒の低い合格率が既卒受験者を多く作り出していた)。それが2017年以降は既卒受験者も大きく減りだしため、全体の受験者数の前年割れが続いていた。一般養成・短期養成課程の新卒受験者は漸増しているが、全体の減を補えるほどではない。

例年通りの減少幅であれば、今年の受験者は37,500人ぐらいだっだろう。現実はそれを2千人ほど下回った。この数がコロナの影響と考えて良いだろう。

近年は50%台半ばだった四年制大学新卒受験者の合格率が、今年は50.6%と少し下がった。これは、大学がリモート授業になった影響があるのかもしれない。

[今後の予想]

ここ10年、四年制大学新卒受験者が減少し、一方で合格率は上昇してきた。これは、四大卒の少数精鋭化が進んだと言える。一般養成・短期養成課程の合格率に大きな変化はない。となると、今後は全体として受験者のレベルが高止まりする、と予想して良いだろう。

もし今後も、試験問題の難易度が変わらず、しかも合格率を3割に保つとすると、合格基準点は今年のように93点やそれ以上に上がってしまいそうだ。6割(90点)という目安を掲げている以上、そこから離れた点数が常態化するのは好ましくないだろう。とすると、今後は、難易度を上げるか、合格率を上げるか、どちらかの調整が行われる可能性が高い、と予想しておく。

[コスト]

資格取得にかかったコストを書いておく:
 ①入学選考料 10,000
 ②一般養成課程学費 280,000
  (内訳は入学金30,000、授業料200,000、面接授業参加費50,000)
 ③教科書21冊 44,100
 ④受験手数料 15,440
 ⑤過去問問題集1冊 3,190
この他に、合格後の登録手続きに、
 ⑥登録免許税 15,000
 ⑦登録手数料 4,200
合計 371,930

このうち、①~③は当時勤めていた施設の雇用側に負担にしてもらったので、自己負担は37,830円にすぎない(事情はこの回を参照)。

この他に、
 ・国家試験対策講座(3日間) 8,000
 ・模擬試験 6,900
 ・過去問問題集3冊 9,790
の三つを申し込んだり買ったりしたのだが、どれも参加せず、使用せずに終わったので、合計24,690円が無駄になった(もったいない)。
過去問問題集3冊については、よく選ばずに買って失敗してしまった(これももったいないことをした)。

この他に、面接事業(スクーリング)への交通費や、書類の郵送費用、写真代、住民票の写しの費用など、細々とした支出があった。遠方からスクーリングに来ていた人たちは、飛行機代やらホテル代がかなりかかっていたはずだ。

[余談]

一年半の養成課程を振り返ってみると、スクーリングが楽しかったという思い出ばかりである。講師の先生方が教えてくださることも興味深く、大教室での講義も刺激があった。なので、4月から精神保健福祉士の短期養成課程に入ることにした。学費は220,000。もちろん全額自腹である。専門実践教育訓練給付金制度が使えるので、順調にいけば半額の110,000の給付を受けることができる予定だ。
タグ:社会福祉士
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