SSブログ

社会福祉士会の会員証 [社会福祉]

m].jpg
■会員証届く

社会福祉士会の会員証が届いた。

入会の申込書を送ったのが4月20日で、会員証が届いたのが6月11日。「およそ1ヶ月」とされているのが延びたのは、合格発表後の入会申込みが集中する時期たったからかもしれない。

会員証は、写真付き(住所と生年月日あり)と写真なし(住所と生年月日なし)のものがあるのだが、写真付きを選んだ。そのために1,000円の追加コストを負担し、3週間ほど余分に待つことになった。しかしながら、写真と住所が入ったことで、身分証明書としての機能は強化されたと言ってよい気がする。

社会福祉士としての身分証明を欲したののは、二つ理由がある。

一つは、社会福祉士としての身分証明を求められる機会があることだ。福祉の仕事をしていた頃に、クライアントが何かのトラブルで警察のご厄介になることがときどきあった。警察署までその身柄を受けに行ったこともあれば、パトカーで施設まで送ってきてくれたのを引き渡されただけの場合もある。いずれにせよ警察は、身柄を受け取る人(身柄請という)の情報を記録しておかねばならないらしい。だから、こちらの名前だとか、勤務先、勤続年数、職位、資格などを尋ねてくる。

当時の私は福祉の資格を持っていなかったので、「特に資格はありません」と言えばそれまでだったのだが、社会福祉士の資格を持っている人たちががそう言った場合には、警官は「では、その証明書を見せてください」と言ってきたのである。

おそらく、これが医師とか看護師という資格だったら、警官も証明書を見せろとは言わなかったのではないかと思う。それが社会福祉士という聞き慣れない資格だったために、確認の必要があると考えたのだろう。警官が(プライベートあるいは職業上)社会福祉士と関わる機会が少ないから(すなわち社会福祉士という資格の社会認知度の低さ)ゆえに、この違いが生じるのだと思ったわけだ。

そんな場合でも、写真付きの会員証を持っていれば、自分が社会福祉士であることの証明に役立つだろう。

もう一つは、自分が社会福祉の現場から離れてしまっているために、社会福祉士としてのアイデンティティを持つことが難しいという事情である。

はたして、社会福祉士の資格を持っていても、社会福祉の仕事をしていない者を、社会福祉士と呼べるのだろうか?

これは、医師の資格を持っていても、医師の仕事に就いていない人を医師と呼べるのだろうか、という疑問と同じ構造をしている。

さきごろ、『泣くな研修医』というテレビドラマの宣伝で、研修医を「学生以上、医師未満」と表現したことにネット上で非難が起こり、その表現を承諾した原作者が説明を行うという事態があった。このトラブルからは、資格は持っているが、技量と経験に不足がある人をどう評価するかということを考えさせられた。この件の経過からは、法的に資格を持っていて、現場で戦力になっているのであれば、未熟であっても医師は医師である、と評価されることが見て取れる。

しかし、これは現場に出ている医師のことであった。では、例えば老齢になって引退した医師は、医師なのか、元医師なのか。医師免許を持っているが臨床経験をまったく持たない人はどうなのか。何らかの事情で医師という職業から離れているが、将来復帰したいと考えている人はどうなのか。少なくとも、最後のケースでは、私はその人を医師とみなしてきた。

医師という資格は業務独占なのであるが、社会福祉士はそうではないので、話はさらにややこしくなる(気がする)。

社会福祉士の資格は持っているが、社会福祉の仕事はしていない自分は社会福祉士なのだろうか?

「もちろんそうだ」と自信を持って言えない。つまりこれは、ある種のアイデンティティ・クライシスなのである。

しかし、この一枚のプラスチックカードには、私の名前と顔写真があり、私が社会福祉士会の会員であることを証してくれる。それによって、なんとなく私が社会福祉士であることが確かになる気がするのである。

もちろん、この会員証は、私が社会福祉士会の会員であることを証明するだけだから、それを社会福祉士としての証明と見なすのは単なる欺瞞である。しかし、そんな欺瞞にすがらなければならないほど、現場を持たないということは足下を不確かにするものなのである。

■いろいろ

県の社会福祉士会からは、総会の日程の通知と議案書が届いた。出席するつもりはないので、欠席と議決は議長に一任というのに○をして返信はがきを出しておいた。

基礎研修Ⅰを受講するつもりだったのだが、日程が海外出張と重なるので諦めることにした(オンライン研修なので、時差を乗り越えれば出席できなくはないだろうが、あまり無理はしたくない)。

日本社会福祉士会からは、『日本社会福祉士会ニュース』の200号が郵送で届いた。これはオンラインでも読める

精神保健福祉士の養成課程のスクーリングに行ってきた。そこで考えたことについても書きたいのだが、とりあえず単位を取るためのレポートを今月末までに6本書かねばならず、本業の方も煮詰まっているので、ブログの更新は来月になりそうだ。
タグ:社会福祉士
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:資格・学び

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。